2011年08月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年10月

    | PAGE-SELECT |

    ≫ EDIT

    スポンサーサイト

    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。

    | スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

    ≫ EDIT

    おじいちゃん

    深夜、ドッグセラピーのドキュメンタリー番組がやってました。

    認知症で心や感情のバランスが崩れたおじいちゃんやおばあちゃんが、

    犬と触れ合うことで、魔法みたいに、人間性を取り戻して

    笑ったりしてました。



    私の祖父は、私が21の時に亡くなりました。

    寝たきりが長かったけど、もともとは

    宮沢賢治の『雨ニモマケズ』を地でいく祖父でした。

    無口で、いつも微笑んでてかっこよくて、優しくて、

    大好きなじいちゃんでした。

    私は、おじいちゃんから大事なプライドを感じていたし、

    おじいちゃんがそのプライドを保てないと自分で感じてしまう状況になったことが

    とても気がかりでした。

    亡くなる年の夏、会いに行ったとき、

    おじいちゃんの調子が良さそうだったので、

    縁側で髭をそってあげました。

    いつもは、ベッドで、ぼんやりするしかない状況を耐えている感じのじいちゃんでしたが

    車椅子にすわってもらって、お日様のあたるとこで髭をそってたら、

    仕草から昔のおじいちゃんをすごく感じられて、笑ってくれて、

    うれしくなって、『散歩してきていい?』とおばちゃんに聞いて

    散歩も行きました。

    車椅子に乗って、久しぶりの外の空気を吸ったおじいちゃん。

    ひまわりがねぇ、あぜ道にいっぱい!咲いてて、その向こうに田んぼが広がってて

    空が真っ青で、きれいな日だった。

    畑にいって、ナスがあるハウスの入り口の正面に

    おじいちゃんの車椅子をとめたら、

    それまで、ぼーっとしてたじいちゃんの目が、ぐるん!ってかわって

    車椅子のてすり(?)をぎゅっ!て、つかんで立ち上がろうとしたの。

    無意識だったと思う。

    私はその光景にすごく感動しました。

    ナスをもいで持ってきてあげたら、

    百姓の顔にもどって生のナスをもぐもぐかじってた。

    その辺をぐるっと回って、

    帰り道は、あぜ道に咲いてるひまわりを折って、

    私と母に1本づつくれて、

    うれしかったなぁ。

    夏の花だし、裸で持って帰ってきたから

    帰り道電車の中ですぐひからびちゃったけど。

    あの夏と、あの時のおじいちゃんの横顔と、

    ぎゅっと力を込めた大きい手は、忘れない。


    今日ドッグセラピーの番組見てて思い出した。

    おじいちゃん、ベッドに寝かされてるから、何もかも見てるしかできない。

    だから、猫を抱いておじいちゃんのベッドに乗せてあげたら

    撫でてた。

    何も語らず、ただどんなときも畑や田んぼで働いて

    守ること、耐えることをプライドにしてきたじいちゃん。

    同居中の、孫も子供も、自ら触れることが出来なくなって、

    それでも耐えて耐えて、耐えすぎて、痛いのも全部黙ってて、

    まわりを傷つけず全部自分のなかで終わらせちゃって、

    それでもやさしかったじいちゃん、

    傍らの猫を触れて嬉しかったと思う。

    撫でてる姿は当たり前だけど、すごく人間らしかった。



    その年、おじいちゃんは亡くなったけど、

    大事な思い出。

    じいちゃんは私の誇りです!













    スポンサーサイト

    | 人間 | 05:55 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

    | PAGE-SELECT |

    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。